お彼岸は日本独自のものです。
春分と秋分は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方の極楽浄土に思いをはせたのが始まりです。
仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を彼岸といい、その反対側の私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を此岸(しがん)といいます。
そして、彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は、彼岸と此岸が最も通じやすくなると考えられています。
そのような考えから日本ではお彼岸にお墓参りをし、亡き人に思いをはせ、感謝のまことをささげるようになりました。 続きを読む