コンテンツタイトル名

夏の到来を告げる花 紅花

咲きはじめは黄色い花が、咲き進むにつれてオレンジ、紅色へと変化していく紅花(ベニバナ)。
藍染の藍や茜など、染色植物の代表的存在として京染めなどに使用されてきた歴史のある旬の花、紅花についてご紹介。

Flower Data 紅花

キク科・ベニバナ属
原産地 アラビア、エジプト、地中海沿岸
開花期 5月~7月
別名  紅藍(ベニアイ)呉藍(クレノアイ)末摘花(スエツムハナ)久礼奈為(クレナイ)
花言葉「化粧」「装い」

紅花染料

紅花には黄色と紅色の色素が含まれ、どちらも高級染料として、チークや口紅といった化粧品にも利用されています。
※花言葉が「化粧」「装い」と付けられたのは、これにちなんでいると言われています。

紅花を染料として使うには、摘み取った花びらを日干した後、一晩水に浸けると、水に黄色の色素が染み出してきますので、黄色に染める場合はこれを使用します。

黄色の色素を抜き取った後は、花びらを臼でつく、または足で踏むなどしてよく潰し、一晩発酵させたものを団子状にまとめ、乾燥させたものを紅色の染料として使います。
※乾燥させたものは「紅餅」と呼ばれます。

紅花の収穫時期は夏ですが、染色は冬の寒い時期に行われます。
黄色の染色は温度が高いと吸着しやすくなり、紅色の染色は熱に対して不安定な物質であることから、古くより紅花は寒中で染められてきたそうです。

お家でも簡単に染められるやり方もあるので、栽培から収穫、染色に挑戦してみるのも良いかもしれませんね!

紅花油

現代の紅花栽培の主要な目的は、この食用油を作るために栽培されているそうです。

紅花の種子から取れる油で、サフラワーとも呼ばれています。
スーパーなどでよく見かける食用油の一つで、血中コレステロールの低下を促し、動脈硬化の予防になる成分を含むなど、高品質で健康に良いとされていますが、採りすぎは逆に身体に害とのことなので、気を付けた方が良さそう。。

漢方薬としての紅花

染料や油とは別に漢方薬としても用いられる紅花。
漢方になると「コウカ(紅花)」と読み、花弁を乾燥させたものが漢方生薬として使用されています。

養命酒にも含まれ、血液の流れを改善する効果があるそうです。

血液の流れを良くすることで冷え性の改善も期待できるので、スープなどに大さじ1杯程度加えたり、お湯で5分ほど蒸らし、お茶として取り入れ、芯から温まるのもおすすめ。

紅花の性質は体を温める作用なので、薬膳にも使用されるそうですが、長時間加熱すると苦みが出るため、最後の調整として加えるのが良さそうです。

鮮やかなオレンジ色の花色は夏の太陽を思わせ、様々な用途に使用されている紅花は、6月下旬~7月上旬が見頃の季節です。

夏の到来を告げてくれるかのように、黄色い花が少しずつオレンジ、紅色へと変化する姿を楽しんでみてくださいね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る