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初夏の花 芍薬(シャクヤク)

1年に1度、5月が旬の芍薬の季節がやってきました!
梅雨を間もなく迎える束の間の初夏の爽やかな季節に、美しい花を咲かせ始める芍薬。
直径3㎝ほどの丸いボール形のつぼみから、花びらが外へ外へとエネルギーを爆発させるように一斉にほころぶ様はまるで眠り姫の目覚めのよう
スペシャルな美しさをもつ芍薬(シャクヤク)についてご紹介します。

Flower Data 芍薬(シャクヤク)

ボタン科・ボタン属
原産地 アジア北東部
開花期 5月~6月
別名・流通名 ピオニー
花言葉「はじらい」「慎ましさ」

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
この言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

このことわざは美しい女性の立ち居振る舞いを花に例えたもので、芍薬はすらりと伸びた茎の先に花を咲かせることから「立ち姿の女性」、牡丹は枝分かれした横向きの枝に花を咲かせることから「座った女性」、百合は風に揺れる姿が美しいことから「女性が歩く姿」を表していると言われています。

シャクヤクの歴史と種類

シャクヤクは漢名を「癪薬」と書き、中国が原産。
中国では紀元前から薬用植物としても知られ、根から花まで余すことなく使用されていたそう。
江戸時代からは茶席に飾る「茶花」として、観賞用としても親しまれています。

「和シャクヤク」               「洋シャクヤク」

現在日本では、一重咲きや翁咲きなど、比較的シンプルですっきりした花形の「和シャクヤク」と、フランスを中心としたヨーロッパで誕生した、八重咲きやバラ咲きなど、花弁数が多く、香りの強いものが多い「洋シャクヤク」、大きくふたつのグループに分けられています。

最近では、シャクヤクに似た「牡丹(ボタン)」と掛け合わせた、ハイブリッドシャクヤクなども登場し、色や咲き方も豊富に出回っています。

シャクヤクの香り

欧米など、別名「ピオニー」と呼ばれるシャクヤクの甘く爽やかな香りは、フレグランスなどにもよく調合されています。

ピオニーの香りは、女性にとってうれしい効能が多く、リラックス効果や冷え性改善、美肌効果があることから、女性らしさを損なわない清々しく甘い香りとして好まれています。

シャクヤクのお手入れ方法

湯揚げでの水揚げ方法がおすすめです。
茎を斜めに切り、茎の中心部の白いふわふわした部分を取り除きます。
茎を出した状態で、花の部分には新聞紙などの紙を巻き、斜めにカットした茎の先端を熱湯に数秒浸けた後、水に浸けて冷まします。
葉は数枚残しますが、首元に大きな葉がついているときは取り除き、花瓶の水は深水が良いでしょう。

シャクヤクの蜜

品種にもよりますが、蕾をよく見ると光沢があり、触ると少しベタベタとした感触の液体がついていることがあります。これは、芍薬の蜜です。

花びらの上に蜜をつけて蟻などを呼び寄せ、他の害虫から花を守ってもらう為に分泌しています。

蕾の状態から上手く咲かなかったという経験がある方は、この蜜が花びら同士をくっつけてしまったことが原因のひとつとも言えます。

蜜を取り除くポイント

バケツにぬるま湯や水を準備し、シャクヤクの蕾を1~2回軽く潜らせる。
※バシャバシャと無理に洗わず、スーッと水を通らせる程度でOK。
ベタベタが多い時は、濡らした布やキッチンペーパー、ティッシュなどで蜜をふき取るのも良いでしょう。

水に潜らせた後など、水分が花びらに残ると花びらが傷みやすくなるので、水滴が残らないよう、優しくふき取りましょう。

蜜を拭き取ったついでに、蕾を手で優しくほぐし、蕾が開く手助けしてあげるのも良いでしょう。
※蜜があまり出ていないものもありますので、蕾が固くてベタベタしている場合に試してみてください。

この季節の約2ヶ月間だけ楽しめる旬のお花。
お花屋さんの店頭に並んでいるのは、まんまるでかわいい蕾の状態が多いと思いますが、開花していく様子も楽しんでみてください。

蕾からは想像もできない大輪の花姿は、とても華やかにしてくれます。
是非、お気に入りの品種も見つけてみてくださいね。

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