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春のお彼岸 これさえ知っておけば安心

お彼岸は日本独自のものです。

春分と秋分は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方の極楽浄土に思いをはせたのが始まりです。
仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を彼岸といい、その反対側の私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を此岸(しがん)といいます。
そして、彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は、彼岸と此岸が最も通じやすくなると考えられています。
そのような考えから日本ではお彼岸にお墓参りをし、亡き人に思いをはせ、感謝のまことをささげるようになりました。

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2016年のお彼岸はいつ?

お彼岸は春と秋に年2回あります。
春分の日(=自然をたたえ、生物をいつくしむ日)と秋分の日(=先祖を敬い、亡き人を偲ぶ日)を中日にして前後あわせて7日間です。(1年で合計14日)
最初の日を「彼岸入り」中日を「彼岸の中日」最後の日を「彼岸明け」といいます。
俗に、中日に先祖様に感謝し、残る6日間は、悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目「六波羅蜜」を1日に1つずつ修める日とされています。
2016年の春のお彼岸は3月17日から23日までです。
ちなみに秋のお彼岸は9月19日から25日までです。

「暑さ寒さも彼岸まで」

暑さ寒さも彼岸まで(あつささむさもひがんまで)と良く聞きますが「冬の寒さ(余寒)は春分頃まで、夏の暑さ(残暑)は秋分頃までには和らぎ、凌ぎやすくなる」という意味です。
そして、昼と夜の長さがほぼ同じになり、春分以降は昼が長く、秋分以降は秋の夜長に向かいます。ただし、北日本と南日本では差はあり、年によって異なりますが、概ね春分までは冬の季節現象では降雪・積雪・凍結・結氷・降霜の恐れと、気温では真冬日・冬日になることもあり、また概ね秋分までは夏の季節現象では猛暑日・真夏日・熱帯夜になることもあります。
参照:暑さ寒さも彼岸まで – Wikipedia

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お彼岸のお墓参りに必要な持ち物は?

さて肝心のお墓参りの持ち物ですが
①お線香=ローソクやライター・マッチなどもあると便利です。
②お供え=古くは、水菓子(くだもの)生菓子(饅頭や羊羹) 干菓子(紋菓子や落雁)などをお供物としていましたが 最近はお供えしたい物や故人が好きだった物などをお供えしているのが多いようです。
③数珠=宗派によっても違いますが、お墓参りに数珠を持ってお参りする方が多いようです
④掃除道具=ブラシやスポンジ・ほうき・雑巾・ゴミ袋など
⑤お花
各地域・家庭や風習によって異なりますが、概ね上記があれば大丈夫です。
※お参りが終わったら、お花やお線香以外のお供えものは持ち帰るのがマナーなお寺もあります。

春彼岸にお供えする花はどんな花を選べばいい?

お彼岸の時期にお墓参りでお墓にお供えする仏花は菊が多いイメージですが、菊でなければならない決まりはありません。
一般的には白や淡い色の花を贈り、ユリや胡蝶蘭、トルコキキョウ、カーネーションなど見た目にも清楚な印象の種類を使うことが多いです。
しかし、基本的にはどんなお花でも大丈夫です。
季節のお花や故人が生前好きだったお花をお供えするといいでしょう。
お庭に咲いている季節のお花をお供えするのも素敵ですね。
ただ、とげのあるお花は良くないとされていますので、バラなどは避けた方が無難です。
地域によって風習が違うので、色使いなど決まりがある可能性があります。
もしわからない場合は、お墓に近いお花屋さんでお墓参り用のお花を買うのが安心です。

お花の供え方は?

お花をお供えする時は、お花の顔がお参りする人の方に向くようにします。
花立ては通常、左右に1つずつあるのでそれぞれにバランスよく供えてください。
活け方にはとくに決まりはありません。綺麗だと思うように活ければ大丈夫です。
花立てに対して茎が長すぎる場合は短く切ります。花立ては、ほこりやバクテリアが付着している場合があるので、ブラシで洗って綺麗にしてからお水をたっぷりと入れます。
※洋式のお墓で花立てがない場合は、お花を寝かせてお供えしてください。

お墓のお花を長持ちさせる方法とは

お花によっても方法は様々ですが、ほとんどのお花に対応でき、簡単にできる方法をご紹介します。
①お花の切り口をチャッカマンやライターなどで炭のようになるくらい焼く
②10円玉(銅)を数枚入れておく(花立てにより2~5枚)
③花粉があるものは取り、お水に葉がつからないようにする
④お水の中にお花専用の延命剤を入れる
※漂白剤がいいと良く聞きますが、大抵は濃すぎて失敗しますので気を付けてください。

春のお彼岸にお花を贈る場合は?

お彼岸にご自宅の仏壇や家族のお墓へのお供えではなく、ご親戚やお世話になった方などお知り合いにお花を贈ったり、お花をもって訪問したい場合もあると思います。
配達で届ける場合は、「彼岸入り」である3月17日までに事前に届けるか、遅くともお彼岸の中日である3月20日(春分の日)までには贈ったほうがいいでしょう。初めてお彼岸を迎えられる場合は前日にお届けするのをオススメします。
最近はお墓や納骨堂、ご仏壇にお供えしやすいようにバスケットアレンジメントのお花を贈ることも増えてきています。お花屋さんでお彼岸用であることを伝えたうえでお供えする場所によって花束が良いか、フラワーアレンジメントが良いかを相談してみると良いでしょう。
また、納骨堂やご仏壇に長く飾って頂けるためには、プリザーブドフラワーもオススメです。
お墓参り用のお花を贈る場合は対になっている生花のお花をオススメします。
お彼岸のお花の費用としては、3000円~5000円くらいのものが一般的です。
直接渡すことができない場合は、メッセージカードに故人を偲ぶ思い出の言葉を添えるといいでしょう。
初めて迎えるお彼岸には白を基調にしたお色がよいでしょう。数年経過している場合は、故人のお好きなお花やお色またはパステル調のピンクやパープルなど明るめのお色を入れてお供えするのもよいでしょう。

「おはぎ」と「ぼたもち」

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お彼岸といえば「おはぎ」や「ぼたもち」食べる方も多いのではないでしょうか。
実は基本的に「おはぎ」と「ぼたもち」は同じです。
春のものを「ぼたもち」=牡丹の花に似せて見立てたもの、秋のものを「おはぎ」=萩の花が咲き乱れている様子に見立てたものとする説があるようです。
どちらももち米とうるち米を混ぜたものを蒸すあるいは、炊き、米粒が残る程度に軽くつぶして丸めたものに餡をまぶしたものです。
古来「赤色」には「魔除け」の力があるといわれており、小豆は祝の席や儀式の際にはお赤飯や砂糖をまぜてあんこにして捧げられてきました。
その習慣から、お彼岸ではお餅には「五穀豊穣」、小豆には「魔除け」の意味を込めてぼたもちやおはぎにしてご先祖さまへの感謝と家族の健康を願って墓前やお仏壇にお供えするようになったといわれています。

まとめ

各地域によって風習や決まり事が違うこともありますが、一番大切なのはご先祖様や故人を偲ぶ気持ちです。
お花の場合であれば、マナーやしきたりよりもお花を供えるときに、ご先祖様への日頃の感謝の気持ちを忘れないことです。
「お彼岸の意味」や「おはぎやぼたもちの意味」などを知ってから、お墓参りをすると今までと違った気持ちで、感謝を伝えられるかもしれませんね。

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